German Reading Club
Briefe von meinem Ururgroßvater
ドイツ語リーディングクラブ
強制収容所から届いた手紙を読む
わたしの高祖父の物語
ドイツ語で歴史の一次資料に触れてみませんか。好評シリーズの続編をこの夏に開催します。オーストリアより来日中のトリスタン・ダハさんのファミリーヒストリーをテーマに取り上げます。強制収容所から家族に届いた「手紙」を各回、一編ずつドイツ語と日本語で読みます。語学力は一切問いません。ドイツ語、日本語、英語の中から好きな言葉をお使いください。
一回のみでも、聴いているだけの参加でも大丈夫です。ベルリン在住の中村美耶さんともお繋ぎして、ファシリテーターを務めていただきます。
みなさまへ
私の高祖父ジグムント・クラインは、1938年に「ユダヤ人」としてナチに捕らえられ、1372日間にわたってドイツの3つの強制収容所に収容されました。ダッハウ、ブーヘンヴァルト、そしてラーヴェンスブリュック強制収容所に送られ、そこで痛ましい最期を迎えました。暗闇の中で、彼は息子のレオポルドに宛てたメッセージを届ける方法を見つけ出します。収容されてから亡くなるまでに彼がしたためた51通の手紙は、読む者の胸に迫ります。
このドイツ語リーディングクラブは、ジグムントが残した声に耳を傾けようとする試みです。彼の言葉を一緒に紐解きながら、皆さんと対話する場を持ちたいと思います。ジグムントの物語だけでなく、彼が生きた時代や生きぬこうとする人間の力、希望を見出す力をも知る時間となるはずです。ジグムントの手紙を頼りに、暗闇に光を灯す方法を探るため、一緒に過去への旅に出ませんか?
トリスタン・ダハ
In einem Zeitraum von 1.372 Tagen, geschrieben aus der Gefangenschaft in drei Konzentrationslagern, erzählen 51 Briefe die bewegende Geschichte von Sigmund Klein. Als Sohn jüdischer Eltern wurde er 1938 von den Nazis inhaftiert. Von Dachau, wo er zweieinhalb Jahre verbrachte, über Buchenwald bis hin zu Ravensbrück, wo sein Leben tragisch endete. Inmitten der Dunkelheit fand er den Weg, seinem Sohn, meinem Urgroßvater Leopold Klein, 51 Botschaften zu schicken.
In unserem Leseclub wollen wir diesen Briefen eine Stimme geben. Wir werden uns alle zwei Wochen treffen, um die Worte von Sigmund Klein zu lesen, zu verstehen und darüber zu diskutieren. Es ist eine Gelegenheit, nicht nur die Geschichte eines Mannes, sondern auch die Geschichte seiner Zeit und die menschliche Fähigkeit zum Überleben und zur Hoffnung zu erforschen.
Ich lade euch herzlich ein, Teil dieses Clubs zu sein, in dem wir uns gemeinsam auf eine Reise durch die Vergangenheit begeben, um Licht in die Dunkelheit zu bringen und aus den Erfahrungen anderer zu lernen.
Tristan Daha
トリスタン・ダハ
Tristan Daha
オーストリア政府の海外奉仕プログラム(Austrian Service Abroad)派遣生。オーストリアでは18歳以上の男性は兵役義務があるが、代わりに世界各地のナチズムやホロコーストの歴史に関連する博物館や平和博物館、福祉施設でボランティア活動に従事することもできる。これまで700人を超える20代の若者が60ヶ国、143ヶ所に派遣されている。この中でトリスタンさんは、ナチズムの犯罪に対するオーストリアの責任認識に基づく「Gedenkdienst 記憶のための奉仕活動」のプログラムを選び、昨年11月から、NPO法人ホロコースト教育資料センターや高麗博物館などで活動中。
歴史の一次資料をドイツ語で読んでみたい
こんな方におすすめです
ドイツ語は話せないけど興味がある
家族の物語から歴史について考えたり、対話したりしてみたい
トリスタンと話してみたい
構成・翻訳・ファシリテーター
中村美耶
Nakamura Miya
京都府生まれ。ドイツ・ ベルリンのフンボルト大学歴史学科に在籍。卒業研究のテーマは「 ナチ強制収容所において性労働を強いられた女性に対する補償および名誉回復の歴史」。2016年にミッテルバウ= ドーラ強制収容所記念館でインターンシップ、 2017年から2020年までベルリン森鷗外記念館の学生アシス タント。 2017年からザクセンハウゼン強制収容所記念館でフリーランス のガイドとしてドイツの学生を含む見学者を案内している。参考記事 東京新聞2021年3月22日付「ドイツでもタブー…性労働の強制、ナチス収容所で日本人ガイドが語り継ぐ『沈黙の歴史』」
アーカイブ映像
4月に開催した初回のアーカイブ映像の一部です。
①トリスタン・ダハさんの自己紹介(日本語)
②手紙の背景に関するプレゼンテーション(ドイツ語。日本語字幕つき)
③レオポルトの手記朗読(ドイツ語と日本語)
参加者の皆さんの感想より
Feedback from participants
トラウマ的な経験の後の沈黙から、どのように言葉を紡ぎ、次世代へと残していくかということの責任の重さについて考えさせられました。それから、多言語の空間がとても面白かったです!
現在の私たちが過去を回顧し未来を考えることこそが、過去をただ過ぎ去っただけの出来事ではなく歴史と呼ぶための行動のように感じました。人も、時間も、ずーっと繋がっているんだなとそんなことを考えました。
実際に書かれた手紙が読み上げられるにつれて、静かな迫力を感じました。当事者の一次資料が、未来の読者である我々に届けられる意義を強く感じ、真剣にこれらの言葉を受け止めなければならないという使命感を感じました。
申込方法
お手数ですが、各回お申込みをこちらからお願いします。
第1回 2024年7月10日(水)20-21:00
第2回 2024年7月23日(火)20-21:00
第3回 2024年8月20日(火)20-21:00
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