記憶の文化を育む 第6回
2020年12月4日(金) 開催報告
21世紀における歴史の継承と挑戦 THE LEADS ASIA共催
第6回はTHE LEADS ASIA(TLA)との共催で、共同設立者の佐々木彩乃さんと神山かおりさんの司会進行で実施しました。TLAは建設的な対話の場づくりを目指してアジアの若者たちが設立したNGOです。ゲストには、ナチズム「運動発祥の地」という歴史を持つミュンヘンのナチドキュメントセンターからミリアム・ザドフ館長をお迎えしました。
参加者アンケートより
ドイツにおえる歴史保存の取り組みは日本よりも精力的であり、客観性に富んでいるように思った。資料館も、ただ資料を陳列するのではなく、アートやモニュメントを絡ませながら多角的な視点をもって歴史保存を行なっている。伝え方が大事であるとつくづく思った。(20代)
センターの企画展で展示した作品は、特定の地域や時代に限られたものではなかったという点に驚きました。また、質問タイムがとても充実していたと思います。今までの私は、日本とドイツを敗戦国として一括りにしがちでした。しかしこの講演を聞いて、ドイツ国内での取り組みや認識を詳しく知ることができ、日本はどうなんだろう、足りないところは何だろうと考える足掛かりになりました。(20代)
私は大学で美学美術史や博物館学を学んできましたが、ミュージアムが主体的に社会にどう良い影響を与えられるのか、具体的に把握することはなかなか難しいものがあります。ですが、今回のイベントでミュージアムの役割は必ずあることを再確認できて自信になりました。また、自分のなかで現在のミュージアムの課題についても見つけることができました。とても面白かったです。ありがとうございました。(20代)
通訳の人の日本語のうまさに舌を巻いた次第です。実際に博物館を案内していただいているようで、とても臨場感があり、よかったです。いつか実際に行ってみたいです。(60代)
質問しやすい環境が嬉しかったです。 時差の関係もありますが、開催時刻がより早まると参加しやすいと思いました。(20代)
今正に知りたかったことがテーマでしたので、大変興味深く拝聴しました。通訳もとても分かりやすかったです。(40代)
昨年にミュンヘンに1か月滞在した際に、紹介頂いたミュージアムへ行きました。常設展に加え、企画展が非常に興味深く思えておりました。その詳細を日本語で聴くことができ、とても感激しました。改めて展示の試みが素晴らしいということがわかりました。このような機会をありがとうございました。(30代)
歴史教育の文脈だと日本ではよくドイツが「優等生」として紹介されることが多いので,実際にドイツ人の博物館の館長から話を聞ける機会は貴重だった。(20代)
実際にミュンヘンのナチドキュメントセンターを訪れたことがあったので、ミュンヘンという街についてやセンターの展示についてなど、詳しく学ぶことができてとてもよかったです。貴重なお話を聞くことができ、多くのことを考えるきっかけになりました。今回のイベントを開催してくださりありがとうございました。(20代)
日本のように、過去を展示してみてもらうのではなく、それを見た現代の人々がどのように感じたかをアートとして表現していること、そしてそれを見ていただいていることに、日本とは違う発想が得られました。第2部では、第1部をうけて日本人ならではのディスカッションをしてみたかったです。または、通訳が入れば言語の制約なく皆で生産的な話ができたように思います。(50代)
Zadoffさんのお話が、とても客観的だったのが、印象的でした。このテーマでは、なかなか経験できないことのような気がします。それは、対象がアジアの若い世代だということにも、関連していたように思います。また、Zadoffさん自身が、アジアの若い方たちに向けて 話していることに喜びを感じていることが、言葉から伝わってきました。THE LEADS ASIAのメンバーの方たちも、ご自分の意見をはっきり持ちながら、Zadoffさんのお話を傾聴する姿が印象的でした。そういう意味でも、とてもよいコラボレーションだったと思います。通訳の方は、ほんとうにすばらしかったです。石岡史子さんとホロコースト教育資料センターの活動は、今年の1月にゲーテ・インスティトゥート東京で行われた「アウシュヴィッツ解放75周年」の催しで、初めて知りました。1950年代の生まれの私ですが、遅まきながら、勉強をさせていただいております。今後の皆様のご活動を応援いたします。(60代)
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