シカゴの高校生カイラ・チャンドラーさん交流会
カメラに映る笑顔の子どもたち。楽しそうな笑い声が聴こえてきそうです。その様子を見守る大人たち。ポーランドの小さな町ナシェルスクの人々です。
ある旅行者がこの町に立ち寄り、撮影しました。時は1938年。翌年、ナチ・ドイツがポーランドに侵攻し、この町に暮らしていた約3,000人のユダヤ人の多くがホロコーストのなかで殺されました。
ナシェルスクの人々の幸せな日々を記録した16ミリフィルムが数年前に発見され、そこに当時14歳のモリース・チャンドラーが写っていました。
モリースの孫カイラさんは今、祖父のホロコーストの体験を語り、平和と人権をテーマにした活動を行っています。
8月23日、アメリカのシカゴからカイラさんをゲストにお迎えして、このフィルムとの出会い、祖父の体験、そしてカイラさんが高校生として現在取り組んでいる活動についてオンラインでお話していただきました。
日時 │ 2020年8月23日(日) 午前10時30分~12時
会場 │ オンラインzoom
参加者の皆さんの感想より
本日はありがとうございました。ご自身の家族にまつわる話から、現在の差別問題へと繋げていたことが素晴らしいと思いました。勤務先の高校生にもこのような講演を体験させてあげたいと思いました。
私はカイラさんと同じくらいの年齢なのですが、カイラさんの行動力に感動しました。自粛期間などで時間があっても、ダラダラしてしまう癖がついていて積極的に何かをすることがありませんでしたが、カイラさんのように同じ時間でこれだけのことをしている人がいると思うと、自分も頑張ろうと刺激を受けました。
1938年の平和な暮らしをしているであろう穏やかな表情の村の人達の写真が印象的でした✨翌年には大半の人がホロコーストで亡くなるとは余りにも痛ましいと感じました。差別や偏見を無くすにはどうすればよいか、日々考え自分なりに行動しようと思いました。カイラさんのような若い方達が人種差別の運動に立ち上がった事はとても有意義な事と感心致しました。応援しています。
カイラさんの講演は、とてもわかりやすかったです。今を生きるカイラさんと14歳だったモリースさんの好きなことや暮らしぶりが紹介されたことで、日常を奪われてしまう事の怖さと平和の喜びの両方とを感じることができました。カイラさんが自分にできることを考えて行動しているところが素晴らしいと思います。また、グレンさんが映像に写っている人々に大切な思い出を渡してあげたいと行動されたことは、尊いことだったと思います。グレンさんの想像力があったからこそ、今、私たちが素晴らしい出逢いの立会人になることができたのです。そして、自分のこととして、私はヘレナさんのように生きているのかを考えさせられました。モリースさんのお元気な姿やユーモアたっぷりのお人柄に触れることができて幸せな時間でした。皆さんのおかげで素晴らしい時間となりました。このようなワークショップを開いてくださって、心から感謝を申し上げます。
zoomだからこそできる、素晴らしい会でした。参加してよかったです。カイラさん、準備をしっかりされていて、とても分かりやすかったです。「ハンナのかばん」もそうですが、いろんな偶然が重なって、思い出でもなく、貴重な記録だけでもなく、多くの人に大切なことを考えたり、感じたりする機会を作ってくれてありがとうございました。モーリさんがずっとお元気でいてくださった事に感謝です。そして、今一度、自分にできることを考えました。
ホロコーストの生存者は少なくなっている今、実際にその時代を体験した人からのお話はとても興味深く聞かせていただきました。実際にホロコーストを体験した人から直接話を伺う機会がなくなりつつある今、このような機会を大事にしていきたいと思いました。カイラさんのお話にもあったように現在はコロナ禍で大変な時期であり、さらにアメリカでは人種差別の運動が再興するなど人と人とのつながりが失われつつある現代だと思います。しかし、今日のようにオンラインで海の向こうの人々と平和について対話することができ、コロナ禍であっても人とのつながりを創り出し、平和を考えることができるのだなと感じました。
カイラさんのグランドパの勇気と強靭な精神に感動しました。ヘレナさんと再会できなかったのは残念ですが、ヘレナさんとのお孫さんとの交流などでつながっていることも素晴らしいと思います。そんなおじいさんの生き方をまじかに見て、カイラさんも今の差別に対し声を上げている、こうして平和への願いと意思が世代を超えて受け継がれていることも素晴らしいと思いました。「壁の両側」という本があり、ワルシャワゲットーの内と外で何が起きていたのかがかかれています。グランドパがゲットーから逃亡できたことに何かしらポーランドの地下組織の支援があったのか、それとも兄弟の単独行動なのか、お聞きしたいと思いました。
様々な活動をしていてすごいと思いました。日本では、アメリカのように移民を受け入れたり、難民を受け入れたりできていないため、アメリカほど多文化は感じられないと思います。また、差別や偏見を感じることも日本では少ないです。しかし、グローバル化や少子高齢化が進む今、日本でも移民を受け入れる必要はあります。また、難民は絶対に受け入れないといけないと思っています。差別や偏見を乗り越えて、多文化共生を目指すために、自分が何ができるのか、考えるきっかけになりました。
オンラインならではの体験ができたように思います。手紙のプロジェクトも心に響きました。自分に何ができるのか、考え続けねばなりませんね。
素晴らしい企画をありがとうございました。モリスさんの人生は、『ハンナのかばん』のジョージとも重なるように感じました。想像を絶するホロコーストの苦難、生還者としての戦後の生き方、子孫の繁栄、平和への貢献など。そのグランパの生涯を語る若いカイラさんのプレゼンを聞きながら、涙が出ました。様々な奇跡ともいうべき偶然偶然/必然が繋がり、日本に生きる自分にも、ホロコーストを身近に感じることができました。発表者のカイラさんも含めて、若い世代の人々がこの企画に参加したことにも希望を感じます。コロナ危機の中で生じた差別や偏見にも、目をそらさず引き受けて行く覚悟を感じました。カエラさんの活動、ぜひ多くの人々につながるよう伝えていきます。
おじいちゃんのできごと、歴史を見つめることからつながって、自分の生きるこの世界を、大人たちをも動かしてよりよくしていこうとする姿勢、行動がすてきでした。自分はすごいことをやっているとか、正義のためにという、気負いや危うさがなく、自分の身の回り、ごく近くから我がこととして、過去から今、未来に向けて、他の人々とつながりながら考えていこうとする姿勢がとてもすてきですばらしかったです。過去のつらい歴史、おじいちゃんの出来事を、未来への勇気やエネルギーに変えていくすがすがしさに心を打たれ、感動しました。本当にどうもありがとうございました! ご家族がみなさん参加してくださったこともうれしく受け止めました。そういう身近なつながりや愛がカイラさんの活動を支えてもいるのだろうと想像しました。ご家族や親せきのみなさんにもどうかよろしくお伝えください♪ありがとうございました!
カイラさん、素晴らしいプレゼンでした。有難うございました。これからも活動頑張って下さい。モリスさん、ホロコースト を生き延びた、モリスさんの貴重なお話を伺うことができ、同じ時間を共有できたことに感動しています。有難うございました。グレンさん、お祖父様の残した映像をホロコースト 記念館に提供した下さったことにとても多くの意義があり、カイラさんの活動に多大な貢献をしていると感じました。有難うございました。石岡様、素晴らしい企画を有難うございました。
カイラさん、とても立派な活動をされていて刺激をもらいました。日本語がとてもお上手で講演会の資料も丁寧に作成されておりとても分かりやすかったです。コロナが世界中で拡大していますのでお体にお気をつけてください。貴重なお話をありがとうございました。
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