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筑波大学


教育学修士プログラムの学生さんたちとオンラインでワークショップ「アクティブラーニング」を実施しました。じっくりと時間をかけて、Question Formulation Techniqueを取り入れたプログラム。様々な視点の対話が生まれました。


参加者の皆さんの感想より


人類は負の歴史を持っている。ホロコーストもそのうちの一つと言えるだろう。そのような歴史を学ぶとき、どのようなアプローチを採ればいいのか、ということを考えていた。体験者からの語りや、それを受け継いだ人々の訴えに耳を傾けることも大事だが、どうしても聞く方が受け身になりがちだったり、辛い歴史に耳を塞ぎたくなってしまったりする。その結果、「過去の話」という箱にエピソードを詰め込んでしまい、現在の自分との接点をイメージ出来ぬまま、いつの間にか話そのものの記憶も薄れていくということが起きてしまう場合も多いのではないだろうか。その点、石岡先生の授業は新鮮だった。ただホロコーストの悲惨さを訴えるだけではなく、参加者全員がどんどん「問い」を作って投げかけていくことが求められたからである。「問い」を投げかけることで、それが「自分の問題」となる。他者の設定した問いにその他者が答えるのを聞くだけの授業に比べ、質問づくりは過去との「対話」とも呼べる。このような活動を通して、主体的にものを考える力が身に付くのだろうと感じた。しかし、時間を置かずに次から次へと質問を作るのはとても難しかった。頭をフル回転させている自分に気付いた。それは逆に、受け身で授業を聞いている自分がいかに普段それをしていなかったのかを教えてくれた。


 

「質問作り」は、非常にシンプルな活動である一方、根源的な作業でもあり、自分の中にある「視点」に気付くことができる。また、他の人の「質問」を通して、自分の中にはなかった視点にも気付かされた。生徒たちが主体的に授業に参加することで、本当の意味での興味が湧いてくることを実感することが出来た。主体的な学びには、さまざまな手法があると思うが、この「質問作り」は、事前の知識がそれほど必要ではなく、そのトピックの導入・入口としても取り扱いやすい。また、質問内容をオープンエンドなものに作り替えていく中で、より物事を多面的に深く考えることができる。非常に実践的な内容で、自分も取り入れてみたいと思えるものがたくさんあった。

 

集中力を持って焦点化させて考えることが、本質を見出すことに非常に効果的なことを自らの体験をもって理解でき、とても意義深いワークショップだった。また、グループで行うことで、さらに多様な視点を知ることができ、自分のバイアスを超える一助になっていた。さらに、答えのない問いについて考え続けることの意義と、当事者性をもって問題に向き合うことも、QFTがとても効果的に提示していると感じた。学びは、問いを持つことから始まることを、こんなに深く実感したのは初めてだった。


 

The session about question generation was interesting. I had done it before in teacher training I attended in Pakistan. But the activity was made more interesting with the use of Historical pictures from second world war and holocaust. It was gut wrenching and highly informative. One of the most eye opening sessions.


 

I think being able to question, as a part of critical thinking, is extremely important for preventing situations like the Holocaust again in the future; and I look forward to engaging students with this type of activity.


 

生徒それぞれが様々なことに対して疑問を持つことは、これからの生徒自身の生活や考えかたを変化させるカギとなるのでどのような授業をすれば生徒が興味をもち疑問を持ってくれるのか考えながら授業をしていきたいと思います。

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