「つまずきの石」
ヨーロッパ中、約61,000ヶ所にある「つまずきの石」。ホロコースト犠牲者の名前、生まれた年、死亡した場所などが刻まれている10cm四方の真ちゅうのプレートです。ドイツ人アーティストのグンター・デムニヒが20年前にベルリンに埋めたのがはじまりでした。
11月9日、ドイツでは多くの人たちが道端にひざまづいて、この「つまずきの石」を磨いたそうです。11月9日と言えば、79年前の1938年、ドイツ各地でユダヤ人に対する暴動が起きた日です。この加害を忘れない、犠牲者を忘れない、という象徴的な行為なのですね。
一方で今月、この「つまずきの石」が持ち去られるという事件がありました。極右による犯行ではないかと疑う声もあがっています。すぐに、代わりの石を埋めるための寄附や支援の申し出がたくさん届いているそうです。
http://www.dw.com/en/germany-nazi-victim-memorial-stones-stolen-in-berlin/a-41286445
(写真 : @Stolpersteine_Bより)