高校生ワークショップ
国連制定「ホロコースト国際デー2021 in 東京」の第2弾は、1月30日にオンラインで高校生ワークショップを開催しました。全国全国10の都道府県、17の学校から高校生たちが集まってくれました。ファシリテーターを務めてくれた大学生の皆さんもありがとうございました。終了後にたくさんの感想が高校生たちから寄せられました。
\高校生たちの感想より/
オンラインという形だったからこそ普段はなかなか話せない距離にいる学生達と意見を交換することが出来てとても楽しかったです。ホロコーストから現代に繋がる問題点も考えることができて、さらに深い学びにつながりました。
高校生になってもう一度歴史を振り返ると、昔とは少し違った感想を持つようになっていて自分でも驚いた。これは、ワークショップの前半に行った、質問作りやそれに対する変換が頭で働いて、主体的にアクティビティに参加するとともに、歴史にも自分からどうしてなのか、と理由や原因に疑問を持てるようになったからだと考えた。また、普段は中々体験することのない、全国各地からの高校生やファシリテーターの大学生の方とホロコーストについてディスカッションを行えたことは私にとって大きな経験となった。
自分とは違う視点から物事を見てる人がいたり、違う言い方で上手に発表をしたいる人がいて刺激を受けました。私はホロコーストについて中学、高校と勉強したことがあったのですが、南アフリカのビデオを見て衝撃を受けました。その人が持っている性的指向、宗教、容貌というその人自身のアイデンティティによって殺されることの恐ろしさを感じました。また、このパンデミックで再び世界中に差別が生まれています。ある特定の人達に自分の苦しみをぶつけるということが再燃しています。またジェノサイドが発生することにならないか心配です。ですが世界のことなんて自分には変えられないではなく自分の決断で変えていける、変えることが私たちの義務であることを理解し、過去を学び同じことを繰り返さないことを今回学びました。国連の方がおっしゃっていた「これは本当なの?なぜ?」「この人の気持ちは?」を常に考えることを忘れずにこれから過ごしたいです。自分の決断で世界が良くなるようにもっと勉強します。
写真を見ながら、たくさんの質問を考えるという工程が面白かったです。質問を考えることがどのような意味を持つのか、始めはよく分からなかったけれど、みんなと質問を共有することで、色々な観点から写真を見ることができました。そのため、写真から読み取れる事実だけでなく、なぜ差別は起きてしまうのか、私たちに何ができるのか、この写真の人は何を思っていたのかなど、本質的なことを考えられたと思います。
学校では自分の意見を言える授業や機会は無いので、今回のような同じ県だけではなく日本全国の高校生や大学生、大人の方と意見を出し合えてとてもいい経験になりました。
差別が大量虐殺に繋がってしまうというこんなに恐ろしいことはないと思った。ゴールが見えない不安が共通の敵を作ってしまうのだと改めて思った。動画や写真でみるだけでなく、実際にアウシュヴィッツ強制収容所に訪れたいと強く感じた。
差別からジェノサイドが始まること、今もその可能性が十分にあることを初めて知りました。佐藤さんが言われたように、自分が何をすべきか、何をしないべきかを考えて行動していきたいと思います。また、「知りたい」という気持ちを大切に今後もこのような活動に積極的に参加してみようと思います。
問い立ても普段はしないような形で頭で色々考え、その後にホロコーストに関する動画を見たことでさらに考えを深めることが出来ました。
全体的に話しやすい雰囲気でした。 質問を考えるのも面白かったのですが、もう少し時間や質問に対するアクションは少なくしても良いのでは…という印象を受けました。 質問の質を高めるのも大切ですが、写真との関連性を深めたり、もっと知識面やこれからの向き合い方や考え方などもっと共有したいことや時間を割いて欲しいところがありました。
全てが新鮮な体験だったので、時間が経つのがあっという間でした。
差別が大量虐殺に繋がったと言うことが理解できた。また現在コロナの影響で差別される人が増えているので、悲惨な歴史を繰り返さないためにホロコーストや差別がもたらす問題などを知り、広めていきたいと思った。
\大学生ファシリテーターの感想より/
高校生と関わることが日常でなかなかないのでとてもいい機会でした。質問を作ること、自分自身の意見や考えを断定形で主張ばかりするのではなく、質問を作ろうとしてみることで疑問を持つようにすること、自分自身の凝り固まった考えに揺さぶりをかけ問いかけてみること、すごく大切なことだと思いました。問いに直すのが難しかったのは、それだけ自分の考え方がある一定の価値観だけで凝り固まっていて、そこに疑いを持っていないからだと思います。
高校生とお話しする機会があまりなかったので、今日話すことができてよかったです。もっと話したかったという気持ちでいっぱいです。世代関係なく、「れきし」について質問を考えたり、話し合ったりする機会は貴重なのではないかと思います。
日本の高校生と交流する機会がないので、みんなどんなことを考えているのだろうかと興味津々で参加しました。出来合いの言葉や言説に頼らない問いや感想に本当にびっくりすると同時に、手垢にまみれた言葉でつい誤魔化そうとする自分の物言いを反省する機会にもなりました。また、大学生を含めた若い人たちの人の言葉に耳を傾けられる忍耐強さ、柔軟性にも驚きました。ややもすれば自分の意見の発信に重点が置かれがちですが、本来のコミュニケーションとは、人の声を聴くところにあるのだなと実感する時間でした。
\教員の皆さんの感想より/
zoomだと発言のタイミングが難しいですが、学びたいと思って集まっているメンバー同士なので積極的な参加になっていると思います。全体が見えない事への難しさはあると思いますが、個人的には考える時や書き出す時周りに人がいないので、集中できます。地方に住む私にとっては、東京でしか参加できない!のではなく、手軽に参加できる今回の形はありがたいと思います。海外からの参加もあったり、視野が広がりさまざまな方との繋がりが自分の成長を助けてくれていると思います。
オンラインのワークショップで、広範囲から参加者が集まったのが良かったと思います。写真を見て、質問をブラッシュアップしていくプログラムは、初対面の高校生が参加しやすかったと思います。グループワークで、大学生がファシリテーターとしてリードしてくれたことも有り難かったです。多くの若者が歴史に目を向け、未来を担っていく責任を持っていることに感動しました。
この日実施したワークショップ「アウシュヴィッツからの問い」についてはこちらをご覧ください。
学校や地域で開催してみませんか。オンラインでの実施も可能です。
\実施例/
横浜国立大学│筑波大学│名古屋外国語大学│北海道教育大学│愛知教育大学│北九州市立大学│東邦大学│
神戸学院大学│セントヨゼフ女子学園教員研修│満蒙開拓平和記念館│所沢市家庭教育学級など
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