人として、
生きるために、
考えたいこと
ホロコーストは、日本にくらす私たちから見ると、
遠い国の、遠い時代のできごとに感じられるかもしれません。
第二次世界大戦時にナチ・ドイツとその占領下のヨーロッパで起きた虐殺。
「ユダヤ人に生まれた」、
ただそれだけの理由で殺された人の数は約600 万と言われています。
そのうち約150 万人は子どもでした。
他にも、障がい者やロマ(ジプシー)の人々も犠牲となりました。
わたしが、「わたしである」という理由で、
国のシステムのなかで、排除されて、命をうばわれる、ということ。
想像するのはむずかしいかもしれません。
でも、
差別、偏見、憎しみ、
ホロコーストをつくりだしたものは、
世界にも、日本にも、いつの時代にも、いま現在も、あること。
差別、偏見、憎しみ、
それらは、私たちの社会から無くなることはないかもしれません。
でも、
Kokoroは、それらに立ち向かうことができる強さと優しさを
子どもたちの心に育みたいと願っています。
Kokoroが目指すことは、
ナチを糾弾することでも、ユダヤ人の死をただ悲しむことでもありません。
ホロコーストは、なぜ起きたのか。それを、考えること。
ホロコーストの歴史を通して、人間を知る。世界を知る。
それが、わたしたちKokoroの目指している教育です。
ドイツでは今、ナチ時代の歴史と向き合い、ホロコーストの歴史を学び続けています。
ただ「忘れない」というだけでなく、過去の記憶を様々な形で表現し、伝え、社会で共有して、そこから、自由と民主主義を尊重する、より良い社会をつくりだそうという挑戦のようにも見えます。前を向いて、歴史から学ぶということを、身近な日本でも大切に考えていくために、ドイツの姿からヒントが見いだせるのではないでしょうか。
「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目となる」
リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー(元西ドイツ大統領)
Kokoroが目指すホロコースト教育
ココロ
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一人の命の尊さを考える
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差別や偏見を生み出した人の心の弱さを学ぶ
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他者の気持ちを想像し、思いやる心を育てる
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多様な文化、民族、宗教を知り、受け入れる
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平和をつくりだすために自分にできることを考える