国籍を超えて多様なルーツの若者たちがベルリンに集い
歴史と記憶をめぐり共に探求しました
Kokoro初の試み、若者歴史対話 in ベルリン “Bridge Stories across Borders” #bristo2024 を開催しました!日独居住の多様なルーツを持つ若者たちが21名、ナチズムと日本の帝国主義の歴史と記憶を探求しました。建築家の歴史への眼差しに出会い、コンテンポラリーダンサーの表現する記憶をめぐり語り合い、歴史の現場を訪ねたり、アフガニスタンからドイツに移住してまもない若者たちとワークショップをしたり、5日間を共に過ごしました。ハイライトをご報告します。
Day 1
1日目は、グループに分かれてベルリンの街に点在する様々な記憶のかたちを探しに出かけました!
どんな歴史が記憶されているか、記憶されていないか、午後はそれぞれに発見したこと、疑問に思ったことを共有しあいました。
Day 2
二日目は、ベルリン郊外のザクセンハウゼン強制収容所記念館でのワークショップ。
ガイドのMiyaさんとPhilipさんの案内で歴史の現場を歩き、立ち止まって考え、問いを共有しあい、「歴史とは何か」というテーマへの探求を深めていきました。
Day 3
三日目は、ベルリン市内の「慰安婦ミュージアム」を訪ねました。日本の帝国主義のもとで傷つき苦しんだ女性たちの歴史が海を越えて、ベルリンでどんな記憶を想起し、どんな学びの場を作っているのか、代表のお話をお聞きし、展示を見ながら、考えました。
Day 4
Megumi Edaさんのコンテンポラリーダンス「Please Cry」の一場面を上演していただきました。「満洲」で従軍看護師だった女性の記憶がテーマで、わたしたちはアートというかたちを通して五感に伝わってくるような、想像を呼び起こされるような歴史と記憶にくぎ付けになりました。パフォーマンス後のディスカッションは、Kaori Kohyamaさんのファシリテーションで、参加者から質問や印象を伝える言葉が活発に飛び交いました。
午後はMegumiさんの指導で身体と身体の中の記憶を揺さぶるような演劇ワークショップを体験!夜は「言語カフェ」でベルリンに移住してまもない人たちと一緒に料理をつくりながら交流しました。彼ら・彼女らにとっての「歴史」とは?第二次世界大戦の「記憶」とは?様々な問いを持ちながら、日が暮れても会話が尽きませんでした。
Day 5
最終日は、アフガニスタンなどからドイツにやってきてまもない若者たち5名をゲストに迎えました。彼ら・彼女らは、EUのプロジェクト「アクティブ・メモリーズ」に参加した経験から、ファシリテーターを務めてくれました。5日間のすべての出会いと学びをふりかえり、参加者一人ひとりが歴史の「物語」を再構築してみようという課題に取り組みました。